隣にいる彼が、満月を見上げて「月が綺麗ですね」なんて言い出したらドキッとする?キュンとしたら「死んでもいいわ」って答えちゃう? こんにちは。りかです。今日は、都市伝説のように広がる、二つのことを調べてみました。 「愛している」について 明治初期には、愛していますと男女が言い合うことがありませんでした。 (っていうか、今でも私は「愛している」は文語体だと思っています。みんな恋愛中に「愛してる」って言うの?どうなの?)
月が綺麗ですね。 "愛の告白"を意味する有名なフレーズです。 一度は学校の教科書で習ったり 異性から言われた経験のある方もいるかと思います。 しかし『月が綺麗ですね』というセリフだけが独り歩きして 言葉の裏に隠された本当の意味 を知らない方も多いようです。 そこで今回は『月が綺麗ですね』の本当の意味と由来、 返し言葉やオシャレな断り方などをご紹介させていただきます。 『月が綺麗ですね』の意味と由来 『月が綺麗ですね』の意味は愛の告白です。 現代だと「好きです」「愛しています」に言い換えることができますね。 『月が綺麗ですね』の由来は夏目漱石が英語教師をしていたときに誕生したと言われています。 ある日の英語の授業中、夏目漱石が 生徒に対して"I love you"を訳しなさいと言いました。 生徒は「我君ヲ愛ス」と答えます。 すると夏目漱石は 「日本人がそんなセリフを口にするか。『月が綺麗ですね』とでも訳しておくように。それで伝わるものだ」 と生徒を注意しました。 これが 『月が綺麗ですね』の由来 だと言われています。 しかし近年の研究によると夏目漱石の『月が綺麗ですね』は後世に作られた ニセモノ説 が濃厚です。 理由は夏目漱石の死去、60年以上たってからエピソードが世間に出回ったためです。 詳細は以下の通りです。 夏目漱石が、英語の授業のとき、学生たちに、I love you. を訳させた話は、有名です。学生たちは、「我、汝を愛す」とか、「僕は、そなたを、愛しう思う」とかいう訳を、ひねりだしました。「おまえら、それでも、日本人か? 」漱石は、一喝してから、つけくわえたということです。「日本人は、そんな、いけ図々しいことは口にしない。これは、月がとっても青いなあ――と訳すものだ」なるほど、明治時代の男女が、人目をしのんで、ランデブーをしているときなら、「月がとっても青いなあ」と言えば、I love you.
第9回目のラジオ配信。今回は少しだけ、ほんの少しだけ、 トーク に慣れてきた気がします。独り言では 夏目漱石 についてお喋りしました。「月が綺麗ですね」という隠し言葉は、なんともロマンチックですよね。あの時代はストレートに「あなたを愛している」と伝えることはなかったのでしょうか。そう考えると今の時代には合わない気持ちの伝え方かもしれません。それでも、お互いがこのような奥ゆかしさを持っていたとしたら、二人にとっては素敵な夜となりそうですね。 【2021年4月12日 放送内容】 皆さん、こんばんは。森野いぶきです。今日はどんなお話をしましょうか。残業続きで、ほぼほぼこの2週間くらい何もできなかったって感じでした。心配していただいてメッセージを送ってくれた方、ありがとうございます。でもね、残業をすると帰る時間が変わるじゃない?
漱石が英語教師として勤めていた時の話。 生徒が「I love you」を「我、汝を愛す」と訳しました。 すると漱石が、「日本人はそんな図々しいことは言わない。月がとっても綺麗ですねとでも訳しておきなさい」。といったとされます。 出典は定かではなく、本当かどうかは何とも言えませんが、昔の日本語(特に文語)が直接的過ぎる表現を避けていたことはあるので、似たような会話があったかもしれません。 ペンネームの"漱石"は正岡子規からもらったもの? 1889年に正岡子規と出会った漱石は文学的・人間的影響を大きく受けたといわれます。 漱石の名は故事の"漱石枕流"に由来します。 負け惜しみが強い変わり者を指す言葉ではじめは正岡が使っていたのですが、これを譲り受けて使うようになりました。 夏目漱石の作品 坊ちゃん 坊ちゃんは漱石自身が旧制松山中学で教えていた時の体験をベースにして書いた小説だといわれます。 イギリス留学で精神を病み、東京帝国大学で前任の小泉八雲と比較され生徒が八雲呼び戻しの運動を起こしたり、失跡した生徒が自殺したり多くのことで漱石は追い詰められます。 その時、正岡の弟子だった高浜虚子が漱石に小説を書くことを進められました。 坊ちゃんはわずか10日で書き上げられ高浜が手を加えて発表され好評を博しました。 冒頭が印象的な作品「草枕」 山路を登りながら、こう考えた。 「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい」これは草枕の冒頭分です。 人生経験を経てくるといろいろと考えさせられる一句です。 つかみとしてはとても最高ですよね? 個人的にこの一文は、伊達政宗の名言「五常訓」と似ているなぁ~と感じます。 関連記事→ 伊達政宗ってどんな人?名言「五常訓」からみる政宗の性格!!